環境配慮や地域材の活用を意識しつつ、災害時には浸水が予想される地域に位置することから、1階をRC造、2・3階を木造の3階建てとした。施主はアレルギーを持つため、特に屋内の塗料については安全性に配慮した。内断熱を施した1階のRC壁は、室内側を熊本県小国杉で覆い、木目を活かしつつコンクリートの雰囲気と調和させるために透明性のあるグレー色の塗料を選択したところ、内覧会で大変好評だった。床は全階とも杉材を使用し、入手の容易さと作業性・安全性の面からOSMOワックスを選択し自ら塗った。テーブルや棚等には知人から譲り受けた手作りの蜜蝋や亜麻仁油を自ら塗って楽しんだ。戸袋と外塀にも地域材を使用し、落ち着いた風合いと価格、作業性の面からブラック色の塗料を選択した。年を経て、メンテナンス作業を家族で楽しみたい。

西側外壁:ガレージのガルバリウムや建物本体との色合いの調和、経年劣化、メンテナンス時の作業性や価格等を考慮して、外壁はノンロットのブラック色を選択した。

3階内観:全階床はOSMOワックス。テーブルと棚は蜜蝋と亜麻仁油。肌に触れる部分は自然由来を使用


階段室:左面の浮造りRC壁に合せ、右面杉板張り 外壁:杉板張りの戸袋
■木を活かす
・1階床・壁:熊本県小国材 2階床:大分県日田材、構造材:大分県日田材・熊本県小国材 3階床・屋根材:Jパネル
・木材乾燥は、CO2排出を抑えた地熱乾燥(小国町)を利用
・浮造り杉型枠のコンクリート壁
・原木(大分県日田市・熊本県小国町)から伐採した木材を無駄なく利用→家具や外構にも活用
■環境への配慮
・省エネルギー住宅を意識して、夫婦2人が住み働くのに見合った最小限の空間構成
・次世代の温熱環境を意識した断熱等級6レベルの2重壁(D200mm)、開口部(面積、数)を最小限にした。
・階段にパンチングメタルを使用することで1〜3階の温熱環境を一体的に調整して安定させる。
・木造と比較して熱損失の大きいRC造部分に断熱材や雨戸、空調に輻射パネルを利用
・建具にLow-E 複層ガラス・アルミ樹脂複合窓を採用
■災害への備え
・洪水時は2階の床上まで浸水が予想されており、避難所までの経路が遠く低いことから、3階建てにして垂直非難を確保
・仕事で重要な書類やデータを守るために3階をワークスペース
■ライフスタイル
・3階建てにすることによって庭の面積を確保して、家庭菜園やピザ窯など趣味のスペースを確保

1階内観:リビングからキッチンを見る。

1階内観:キッチンカウンター

1階内観:和室

外観:玄関アプローチ


玄関:竹照明 浴室:


階段:2階から1階を見る 和室:リビングとの間仕切り戸

洗面:小鹿田の洗面


階段:3階から2階を見る 寝室:

3階内観:

屋根妻部分:


3階内観: 外観:

外観:

外観:
DATA:
用 途:住宅兼事務所
構 造:RC造(1階)+木造(2,3階)
建築面積:95.69u(28.95坪)
延床面積:105.74u(31.99坪)
竣 工 年 :2023年
〒870-0860
大分県大分市明磧町2-17-94
TEL 097-589-8166
FAX 097-589-8167